刈り敷き
刈り敷きは主に山野の小柴、下草の類を田植え前に刈り取って田の中に踏み込むもので、同時に屋敷内に牛馬を飼って、刈り単や稲藁を飼料や敷き草として使った。牛馬の糞尿と敷き草(刈り干し)は庭先や田畑の近くに積み上げられて廐肥として水田に撒かれた。刈り敷きは魚肥や海草の豊富な海岸地帯を除く全国の農村で見られ、刈敷林、刈敷山、柴山などと呼はれていた。
薪炭林
「みやこ=都市」の成立と拡大によって大量のマキや炭の需要(江戸時代後期の年間炭の需要=2,382,600俵約36,100t)が起こり、そのためのクヌギ・コナラ(地域によつてはケヤキ・ブナ・ナラガシワやウバメガシ)などの専用林が作られた。
台場クヌギ
炭やマキを作るために利用されてきたクヌギは10〜20年毎に切り、切り株から萌芽したものを育てることを繰りかえしてきたため、根元から1m程が太くなる。
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